カテーテル治療の現状を知る
カテーテル検査とマルチスライスCT
カテーテル検査が現代の心臓疾患を治療する方法として最先端医療であることは誰もが認めるところです。しかし、カテーテル検査を行う為には数日間の入院が必要になり医療費も高額になります。
また局部でありますが、麻酔を使用する為に身体への負担も少なくはありません。そのようなデメリット部分を補う検査方法として注目を集めているのがマルチスライスCTという検査方法です。
このマルチスライスCTとは、X線を用いた検査方法で、これまでにもCTスキャンなどがありましたが、従来のCT撮影と比較すると撮影数や画像処理能力が大幅に進歩しているのです。マルチスライスCTを使用することで1回転に要する時間はわずか0.5秒と圧倒的な断層像の撮影が可能になっています。
さらに最新のコンピューター処理を施すことによって心臓の立体映像も可能になっており、カテーテルを用いた造影撮影では行えなかったような、血管壁の詳細まで判明するというメリットがあります。
しかしながら、血管内腔を撮影した際の鮮明度などでは、カテーテルの造影撮影にはまだ及びませんし、撮影した画像をコンピューター処理を施すのにもやはりどうしても多少の時間を要することになります。
患者さんの負担などを考えた場合にカテーテル検査に比べ患者さんの負担が軽くなり、より詳しい病状を知ることができるのは明らかですので、今後カテーテル検査などと併用した形によってマルチスライスCTの技術が一層向上することを願うばかりです。