カテーテルの基礎知識
カテーテルの歴史
ここ数年、カテーテル治療という言葉を耳にする機会が多く、テレビなどでもスーパードクター特集などでカテーテル治療の名医が取り上げられています。
このようなことからカテーテル治療が最新の医療技術だと思っている方も多いようですが、カテーテルの歴史は意外に古く、1929年にドイツ出身のヴェルナーフォルスマン医師によって開発されたと言われています。しかも、フォルスマン医師は自分自身のカラダを研究実験につかっていたというのですから驚きです。
自身の腕を切開し、カテーテルを刺していき心臓まで届いたことを確認できるようにレントゲン撮影まで行っていたそうです。しかし、当時は研究の成果よりも人体実験をおこなったという見方をする人が多く、非難の対象とされた彼は病院を解雇されるというエピソードがありますが、それから約30年の時を経て彼の研究の偉大さが証明されることになりその証拠にノーベル医学賞を受賞しています。
このようにノーベル医学賞を受賞したカテーテルですが、実際に医療の現場においてカテーテル治療が使用されるようになったのは1977年と言われておりますので、実に開発から約50年、ノーベル医学賞受賞からも約20年の月日が経っていることがわかります。
1977年にカテーテル治療を実際に行った医師というのが開発したフォルスマン医師と同じドイツ人のグルンツィッヒ医師というのも感慨深いものがあります。
当初のカテーテル治療はバルーンを使用して狭くなっている血管を内側から広げるという方法でしたが、その約10年後にはステントを使用した治療も行われるようになっています。
実際に80年ほどの歴史があるカテーテルですが、実用化されてからは30年ほどの時しか経過していませんので、今後も飛躍的に技術が進歩していくことを切に願います。